突き指で指先が伸びない・垂れ下がっている時は要注意
マレット指(槌指)とは?突き指で第一関節が伸びない原因
マレット指(槌指)とは、ボールが指先に当たるなどの突き指が原因で、指の第一関節が曲がったまま自力で伸ばせなくなる状態です。指を伸ばす腱の断裂(腱性マレット)や、腱が付着する骨の骨折(骨性マレット)によって起こります。放置すると変形が残るため、受傷後は早期に受診し、装具固定や手術等の適切な治療が必要です。
このような症状はありませんか?
- 突き指をした後、第一関節が曲がったままである
- 手を使っても、第一関節だけ自力で伸ばせない(他方の手で支えると伸びる)
- 第一関節の背中側が腫れている、痛い
- 爪の付け根あたりに内出血がある
初期の症状
受傷直後は痛みや腫れがありますが、「ただの突き指だろう」と軽視されがちです。しかし、「自力で指がピンと伸びない」のが最大の特徴です。
重症化・放置した場合のリスク
発症から時間が経ちすぎると、治療をしても腱がつながりにくくなったり、骨が変形したまま固まったりします。その結果、第一関節が曲がったまま動かなくなり(変形治癒)、日常生活での細かい作業に支障をきたすだけでなく、痛みや見た目の変形が永続的に残るリスクがあります。
原因(なぜ起こるのか)
バレーボールやバスケットボール、野球などの球技で、ボールが指先に強く当たった時に多く発生します。また、日常生活でも、布団を上げる時や服を脱ぐ時に指先を強く突いたり、引っ掛けたりすることで発症することがあります。
当院の治療法・アプローチ
マレット指は「腱性」か「骨性」かで治療方針が異なります。まずはレントゲン検査を行い、骨折の有無を確認します。
保存療法(装具固定)
腱性マレット指(骨折がない場合)や、骨折が軽微な場合は、保存療法が第一選択です。 専用の装具(スプリント)を使用し、第一関節を常に伸ばした状態で固定します。約6〜8週間、お風呂の時も含めて24時間一切曲げないことが非常に重要です。根気のいる治療ですが、しっかり固定すれば手術なしで治癒することも多いです。
リハビリテーション
固定期間が終了した後、指の動きを取り戻すためのリハビリを行います。長期間固定していた関節は固くなっているため、専門スタッフの指導のもと、慎重に可動域訓練を行います。
手術が必要なケースについて
**骨性マレット指(骨折片が大きい、関節が脱臼している場合)**や、仕事の都合などで長期間の装具装着が難しい場合は、手術適応となります。鋼線(ピン)を通して骨や関節を固定する手術が一般的です。手術が必要な場合は、速やかに手外科の専門医をご紹介いたします。
まとめ
マレット指は「早期発見・早期固定」が治癒のカギを握ります。「たかが突き指」と放置して数週間経ってから受診されるケースもありますが、時間が経つほど治りにくくなってしまいます。指先が伸びないと感じたら、できるだけ早く(できれば受傷後数日以内に)当院を受診してください。
