膝の外側の痛み・走ると痛くなる膝
ランナー膝(腸脛靭帯炎)とは?
ランナー膝(腸脛靭帯炎)は、ランニング中に膝の外側が痛むスポーツ障害です。主な原因はO脚やランニングフォーム、練習量過多などにあります。当院では、ストレッチやリハビリテーションによる保存療法を中心にフォーム改善などを行い、痛みの再発を防ぎながら走り続けられるようサポートします。
このような症状はありませんか?
初期症状
- ランニング中やランニング後に、膝の外側にきしむような痛みを感じる
- 膝の外側を押すと痛い(圧痛)
- 階段の上り下り(特に下り)で痛むことがある
- 初期は休むと痛みが消失する
重症化した場合・放置した場合のリスク
初期は一定距離を走った時だけ痛みますが、進行すると走り始めから痛むようになり、最終的には歩行時や安静時にも痛みを感じるようになります。重症化すると、靭帯自体が肥厚して硬くなり、難治性となって数ヶ月間ランニングができなくなるリスクがあります。
原因(なぜ痛くなるのか)
主な原因はオーバーユース(使いすぎ)に加え、フォームや骨格の問題が関係します。
- O脚(ガニ股): 靭帯の張力が強くなりやすく、摩擦が起きやすい。
- 回内足(かかとが内側に倒れる): 走るたびにすねの骨が内側に捻じれ、靭帯が引っ張られる。
- 路面やシューズ: 硬いアスファルト、傾斜のある道(トラックの同じ周り方)、すり減った靴での走行。
- 柔軟性不足: お尻の筋肉(大殿筋・中殿筋)や太ももの外側の筋肉が硬い。
当院の治療法・アプローチ
保存療法・リハビリテーション
根本原因である「摩擦」を減らすためのアプローチを行います。
- ストレッチ・マッサージ: 腸脛靭帯につながるお尻の筋肉(大殿筋・大腿筋膜張筋)を重点的にほぐし、靭帯の張りを緩めます。
- フォーム指導・運動療法: 膝が内側に入る(ニーイン)などの不良動作を修正し、お尻の筋肉を使って走れるようにトレーニングします。
物理療法・薬物療法など
- 物理療法: 超音波やアイシングで局所の炎症を抑えます。
- ステロイド注射: 痛みが強く大会が近い場合など、即効性を求める際に局所注射を行うことがありますが、組織が脆くなるリスクもあるため頻回には行いません。
手術が必要なケースについて
基本的には保存療法で改善しますが、骨の出っ張りが大きく摩擦が避けられないケースなどでは、腸脛靭帯を延長する手術などを行う場合があり、その際は専門病院へ紹介します。
まとめ
ランナー膝は「ただ休めば治る」ものではなく、再発しやすいのが特徴です。なぜそこに負担がかかるのかを突き止め、長く走り続けられる身体作りをサポートします。
