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骨粗鬆症について

骨粗鬆症は、骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。骨の密度が減少し、骨の強さが低下することが原因で、ちょっとした衝撃や転倒で骨折してしまうことがあります。この病気は、特に高齢者に多く見られますが、若い人でもリスクが高い場合があります。

骨粗鬆症の特徴と初期症状

骨粗鬆症は、最初は自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行していくことが多いです。そのため、初期段階では骨が弱くなっていることに気づかずに生活をしてしまうことがあります。

初期症状

  1. 背中や腰の痛み: 骨が弱くなることで、圧迫骨折(骨がつぶれること)が起きることがあります。これにより、特に背中や腰に痛みを感じることがあります。
  2. 身長が少しずつ縮む: 骨の密度が低下すると、背骨が少しずつ潰れていき、身長が縮むことがあります。これも骨粗鬆症の兆候としてよく見られます。
  3. 骨折しやすくなる: 普段何気ない動作で手首、腰、背中などに骨折をすることがあります。例えば、ちょっとした転倒やぶつかり方で骨折することがあります。
  4. 姿勢が悪くなる: 背中の骨が潰れてしまうと、姿勢が悪くなり、猫背のような姿勢になることがあります。これも骨粗鬆症の症状の一つです。

どんな人がかかりやすいのか?

骨粗鬆症は、誰でもかかる可能性がありますが、以下のような方は特に注意が必要です。

  1. 女性: 特に閉経後の女性は、ホルモンバランスが崩れることで骨密度が急激に減少するため、骨粗鬆症のリスクが高くなります。女性は男性よりも骨密度が低く、特に50歳を過ぎた頃から注意が必要です。
  2. 高齢者: 年齢が進むと、骨を作る力が弱くなり、骨を支える力も低下します。特に70歳を過ぎると、骨粗鬆症のリスクが高まります。
  3. 家族歴がある方: 親や兄弟が骨粗鬆症の場合、遺伝的にリスクが高くなることがあります。
  4. カルシウム不足の方: 骨を作るために必要なカルシウムが不足していると、骨が弱くなりやすいです。特にカルシウムを十分に摂取していない食生活を送っている方は、注意が必要です。
  5. 運動不足の方: 骨は運動によって強くなるため、あまり運動をしない生活を送っていると、骨密度が低下しやすくなります。
  6. 喫煙や飲酒の習慣がある方: 喫煙や過度な飲酒は、骨の健康に悪影響を与えることが知られています。これらの習慣がある方は骨粗鬆症のリスクが高まります。
  7. 薬の影響を受けている方: ステロイド薬などを長期間使用している方も骨密度が減少しやすく、骨粗鬆症を引き起こすことがあります。

骨粗鬆症を診断する方法

骨粗鬆症は、症状が現れる前に診断を受けることが非常に大切です。特にリスクの高い人は、定期的に検査を受けることが推奨されます。

1. MD法

MD法(マイクロダイナミック法)は、骨密度や骨の質を評価するために使用される技術で、主に超音波を利用して骨の強度を測定します。この方法は特に骨折リスクを評価するのに役立ちます。超音波を使用するため、X線を使用した検査に比べて放射線の影響がなく、体への負担が非常に少ないことが特徴です。

MD法は、骨の質や密度を非侵襲的に評価するため、患者にとっては安全かつ負担が少ない検査法です。特に骨粗鬆症や骨折リスクが高い人々の早期診断に有用です。

ポイント:

非侵襲的で、短時間で結果が得られる。

放射線を使用しないため、体への負担が少ない。

骨密度だけでなく、骨の質も評価できる。

骨折リスクの予測に役立つ。

2. 採血検査

採血を行うことで、骨粗鬆症を引き起こす原因を探るための情報を得ることができます。例えば、カルシウムやビタミンD、ホルモンの値を調べることで、骨の健康状態が明らかになります。

ポイント:

  • 骨に関連する栄養素やホルモンの状態を把握できます。
  • 他の病気の影響を確認することができます。

3. 採尿検査

尿検査では、骨の代謝状態を調べることができます。骨からカルシウムやコラーゲンがどれだけ排泄されているかを測定することで、骨の健康状態を確認できます。

ポイント:

  • 骨代謝に関する情報を得ることができます。
  • 骨の吸収(骨が失われる過程)の状態を調べることができます。

骨粗鬆症の治療方法

骨粗鬆症は、早期に診断し、適切な治療を行うことが非常に重要です。治療方法は、生活習慣の改善と薬物治療の組み合わせで進められます。

生活習慣の改善

  1. カルシウムとビタミンDの摂取: 骨を強くするためには、カルシウムとビタミンDが欠かせません。乳製品や小魚、緑黄色野菜、きのこなど、カルシウムとビタミンDを豊富に含む食べ物を意識して摂りましょう。
  2. 運動: 体重を支える運動(ウォーキングやジョギングなど)は骨を強化するのに効果的です。定期的に運動をすることで、骨密度の維持が期待できます。
  3. 禁煙と飲酒制限: 喫煙と過度の飲酒は骨に悪影響を与えます。これらの習慣を控えることが骨の健康に役立ちます。

薬物治療

骨粗鬆症には、骨密度を増加させたり、骨の吸収を抑制する薬があります。治療薬は、骨密度の低下を防ぎ、骨折のリスクを減少させるために使用されます。

骨粗鬆症は進行すると骨折のリスクが高まり、生活の質を大きく低下させることがあります。しかし、早期に発見し、適切な治療を行うことで、その影響を最小限に抑えることができます。当クリニックでは、DEXA法をはじめとする検査を行い、骨の健康状態をしっかりと確認していきます。もしご自身の骨の状態に不安を感じている場合は、お気軽にご相談ください。