夜も眠れない肩の痛みと脱力感
腕が上がらない痛みは五十肩?それとも腱板断裂?見分け方と治療
腕が上がらない、夜間痛があるといった症状は五十肩と似ていますが、40代以降では腱板断裂の可能性があります。腱板断裂は自然治癒が難しく、放置すると断裂が拡大するため、MRI等による早期の確定診断が不可欠です。当院では注射やリハビリによる保存療法で痛みの改善を図ります。
このような症状はありませんか?
- 腕を上げる途中で痛みが走る(ある角度を超えると楽になることがある)
- 腕を下ろす時に力が抜けるような感覚がある
- 夜中、寝返りを打つと肩に激痛が走り目が覚める(夜間痛)
- 腕を横から上げようとすると、特定の位置でジョリジョリと音がする
- 他の手で支えれば腕は上がるが、自力では上げにくい
初期の症状
最初は「なんとなく肩が痛い」「腕が上げにくい」といった程度で始まります。五十肩と似ていますが、五十肩のように「ガチガチに固まって全く動かない」というよりは、「動くけれど痛い、力が入らない」ケースが多いのが特徴です。
重症化・放置した場合のリスク
断裂した腱は自然にはくっつきません。放置すると断裂部が徐々に拡大し、筋力が低下して腕が全く上がらなくなる恐れがあります。また、関節の変形が進み「変形性肩関節症」を併発することもあります。
原因(なぜ痛くなるのか)
- 加齢変性:年齢とともに腱が弱くなり、自然に切れてしまうケース(これが最も多いです)。
- 外傷:転倒して手をついたり、重いものを持ち上げたりした拍子に断裂するケース。
- 酷使:野球やテニスなど、肩をよく使うスポーツや仕事による負荷。
当院の治療法・アプローチ
当院での検査や近隣でMRIをご紹介し腱が切れているか、どの程度切れているかを確認します。
保存療法・リハビリテーション
完全に切れていても、周囲の筋肉で機能を補うことができれば、手術なしで痛みをコントロールし、日常生活を送ることが可能です。
- リハビリ:インナーマッスルや肩甲骨周囲の筋肉を鍛え、切れた腱の働きを代償させます。
- 関節注射:ヒアルロン酸やステロイドの注射を行い、炎症と痛みを抑え、動きを滑らかにします。
物理療法・薬物療法など
消炎鎮痛剤の内服や湿布、温熱療法などを併用し、痛みを緩和させながらリハビリを進めます。
手術が必要なケースについて
保存療法を続けても痛みが改善しない場合や、断裂が大きく腕の力が著しく低下している場合、また若年層で活動性が高い場合は、手術(関節鏡下腱板修復術など)を検討します。手術が必要な場合は、肩関節専門医のいる連携病院へご紹介いたします。
まとめ
「歳だから五十肩だろう」という自己判断は禁物です。腱板断裂は早期に発見し、適切なリハビリを行えば、手術をせずに快適に生活できることも多い疾患です。長引く肩の痛みや、夜間の痛みにお悩みの方は、ぜひ一度当院で詳しい検査を受けてください。
