石灰沈着性腱板炎

突然襲う肩の激痛・動かせない痛み

石灰沈着性腱板炎とは?

石灰沈着性腱板炎は、肩の腱板内にリン酸カルシウム結晶が沈着して急激な炎症を起こす病気です。夜間に眠れないほどの激痛が走るのが特徴です。レントゲンで石灰像を確認して診断し、ステロイド注射を行うことで早期に激痛を和らげることが期待できます。その後、リハビリで肩の動きを回復させます。

このような症状はありませんか?

  • 何の前触れもなく、急に肩が痛くなった
  • 痛みが強烈で、じっとしていても痛い
  • 夜も痛みで一睡もできない
  • 肩に熱感がある
  • 痛すぎて髪をとかすことや着替えができない

初期の症状

予兆はほとんどありません。「ある日突然」発症するのが最大の特徴です。軽い違和感から始まり、数時間〜半日のうちに痛みがピークに達し、腕を動かせない状態になります。

重症化・放置した場合のリスク

激痛自体は1〜2週間で治まることが多いですが、適切な処置をしないと痛みが長引くことがあります(亜急性型・慢性型)。また、痛みのために長期間肩を動かさないでいると、関節が固まり「拘縮(こうしゅく)」を起こし、いわゆる五十肩のような状態に移行してしまうリスクがあります。

原因(なぜ痛くなるのか)

なぜ腱の中に石灰が溜まるのか、はっきりとした原因は解明されていません。ホルモンバランスの変化や、腱の血流障害、変性などが関与しているのではないかと考えられています。

当院の治療法・アプローチ

この疾患は「あまりの痛さに救急車を呼びたくなる」ほどですが、治療効果が出やすい疾患でもあります。我慢せずにすぐにご来院ください。

薬物療法・注射療法(即効性のある治療)

激痛がある急性期には、まず炎症を抑えることが最優先です。

  • ステロイド注射:患部(滑液包内)に注射を行うと、劇的に痛みが改善することが多いです。
  • 内服薬:強力な消炎鎮痛剤を使用します。

保存療法・リハビリテーション

痛みが落ち着いてからは、温熱療法で血流を良くして石灰の吸収を促したり、拘縮予防のためにリハビリテーション(ストレッチや可動域訓練)を行ったりします。

手術が必要なケースについて

ほとんどの場合は保存療法で治癒しますが、石灰が大きく硬くなり、慢性的な痛みが続く場合や、腱板断裂を合併している場合は、内視鏡(関節鏡)で石灰を取り除く手術が必要になることがあります。その際は専門病院をご紹介します。

まとめ

石灰沈着性腱板炎の痛みは非常に強烈ですが、適切な注射治療を行えば、嘘のように痛みが引くことも珍しくありません。「時間が経てば治る」と我慢して関節が固まってしまう前に、激痛を感じたらすぐにご相談ください。痛みのない生活を早急に取り戻しましょう。

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