ふくらはぎの激痛・「後ろから蹴られた」ような衝撃
アキレス腱断裂の症状と治療法は?
アキレス腱断裂は、スポーツ中などにふくらはぎに「後ろから蹴られたような」衝撃を感じ、つま先立ちができなくなる怪我です。歩けることもありますが、放置は禁物です。 治療には、ギプスや装具で固定して治す「保存療法」と、腱を縫合する「手術療法」があります。 当院では、患者様の年齢や活動レベルに合わせて最適な治療法を選択し、スポーツ復帰に向けサポートします。
アキレス腱断裂とは?
ふくらはぎの筋肉とかかとを結ぶ「アキレス腱」が完全に切れてしまった状態です。 アキレス腱は人体で最も太く強い腱ですが、ジャンプやダッシュなどの強い負荷が急激にかかると断裂することがあります。30代〜50代のスポーツ愛好家に多く見られますが、加齢による腱の変性がある場合は、些細な動作で切れることもあります。
このような症状はありませんか?
初期症状(受傷時のサイン)
- 受傷時、「バチッ」「ブチッ」という破裂音がした
- 誰かに後ろから蹴られたような衝撃を感じた
- かかとの後ろが凹んでいるように見える
- 痛みはあるが、足を引きずれば何とか歩けることもある(※要注意)
重症化した場合・放置した場合のリスク
アキレス腱が断裂しても、他の筋肉を使って多少足首を動かせるため、「捻挫だろう」と放置してしまうケースがあります。しかし、断裂したまま放置すると腱がつながらず、つま先立ちができなくなったり、正常な歩行が困難になったりします。時間が経ってからの手術は難易度が上がるため、直後の診断が重要です。
原因(なぜ痛くなるのか)
主な原因は、アキレス腱への急激な牽引力(引っ張られる力)です。
- 踏み込み動作、ダッシュ、ジャンプの着地
- 加齢による腱の柔軟性低下(変性)
- 準備運動不足や疲労の蓄積
当院の治療法・アプローチ
保存療法・リハビリテーション
断裂した腱の端同士が近づく位置(足首を伸ばした状態)でギプスや装具固定を行い、自然治癒を促す方法です。
- メリット: 手術痕が残らず、感染症のリスクがない。
- リハビリ: 固定期間終了後、段階的に足首の可動域訓練や筋力トレーニングを行い、スポーツ復帰を目指します。
物理療法・薬物療法など
痛みや腫れが強い時期は、アイシングや消炎鎮痛剤を使用します。リハビリ期には超音波治療器などを用いて組織の修復を促すこともあります。
手術が必要なケースについて
早期のスポーツ復帰を強く希望される場合や、再断裂のリスクを低減したい場合は、手術(腱縫合術)が選択されます。手術が必要と判断した場合は、手術設備のある連携病院へ速やかにご紹介いたします。
まとめ
「歩けるから大丈夫」と自己判断するのは危険です。ふくらはぎに衝撃を感じたり、つま先立ちができなくなったりした場合は、すぐに受診してください。当院では患者様のライフスタイルに合わせ、保存療法と手術療法のメリット・デメリットを丁寧に説明いたします。
