【症例紹介】四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)|肩が上がらない・夜間痛の改善例(江東区・50代男性)
患者情報(仮名)
- 年齢・性別:50代・男性
- お住まい:江東区東大島在住
- 来院の理由:右肩が上がらず、夜間にズキズキと痛む。日常生活に支障が出てきた。
- 初診日:2024年9月
来院時の状態と訴え
1ヶ月ほど前から右肩に違和感を感じ始め、徐々に痛みと可動域の制限が進行。洗髪やシャツの着脱が困難になり、特に夜間に痛みが強く眠れない日が続いていた。
主な症状は以下のとおりです:
- 肩の前方〜外側にかけての鈍い痛み
- 腕を上げる、後ろに回す動作が困難
- 夜間痛により睡眠障害
- 肩の動きに制限があり、日常生活に支障
診察・検査の結果
- 視診・触診:肩関節の可動域制限と圧痛(特に肩峰下)を確認
- X線検査:骨に異常はなく、腱板断裂は否定
- 超音波検査:肩関節包の肥厚と滑液包の炎症がみられ、典型的な肩関節周囲炎の所見
- 診断名:右肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)
治療内容とリハビリ計画
初期治療(第1〜2週)
- 消炎鎮痛剤の内服処方
- 肩の安静を保ちつつ、夜間痛対策としてアイシングと安楽肢位の指導
- 運動療法:軽い振り子運動(Codman体操)からスタート
中期治療(第3〜6週)
- 関節可動域訓練(理学療法士による誘導運動)
- ホットパックと干渉波による物理療法
- 肩甲骨周囲筋のストレッチ・筋力トレーニングの指導
- 通院頻度:週2〜3回
治療経過と改善状況
- 2週間後:夜間痛が徐々に緩和し、睡眠が改善
- 4週間後:肩を横に挙げる動作が7割程度可能に
- 6週間後:洗顔や洗髪動作が問題なくできるようになる
医師からのコメント
肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)は、肩の関節包が炎症を起こして硬くなることで、可動域が制限され痛みを伴う疾患です。
初期の安静と夜間痛への対処、そして段階的な運動療法の導入が非常に重要です。
この症例では、適切なペースでのリハビリ介入により、比較的早期の改善が見られました。
患者様からの声(アンケートより)
夜も眠れず本当に困っていましたが、先生の説明がわかりやすく、リハビリも安心して受けられました。
今では痛みなく腕が動かせるようになって、生活の質が上がりました。
同じような症状でお悩みの方へ
「歳のせい」と我慢せず、肩の動きに違和感があれば早めの診察をおすすめします。
放置すると回復に時間がかかることもありますが、適切な治療とリハビリで改善が見込めます。
江東区の東大島整形外科クリニックでは、個別に合わせたリハビリ計画を提案しております。お気軽にご相談ください。
この症例のポイントまとめ
- 対象疾患:四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)
- 主な症状:肩の痛み、可動域制限、夜間痛
- 使用した治療:運動療法、物理療法、薬物療法
- 改善結果:6週間で日常生活に支障ないレベルまで回復