扁平足(へんぺいそく)の症状・原因・治し方
扁平足(へんぺいそく)とは、本来あるはずの足の裏の「土踏まず(アーチ)」が低下・消失し、足裏全体が平らになって地面に接している状態を指します。
歩行時の衝撃を吸収する機能が低下するため、足の疲れやすさや痛み、足首や膝、腰への負担につながります。主な原因は、加齢や体重増加、運動不足による筋肉・靭帯の弱化です。特に40代以降の女性に多く見られる「成人期扁平足」は、適切なインソール(アーチサポート)の使用やリハビリで改善が可能です。
足裏の痛みや歩きにくさでお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。
扁平足とは?足のアーチ(土踏まず)の役割
人間の足には、「内側縦アーチ」「外側縦アーチ」「横アーチ」という3つのアーチ構造があり、カメラの三脚のように体重を支えています。このアーチには以下の重要な役割があります。
- 衝撃の吸収(クッション機能):歩行やジャンプの際に、地面からの衝撃を和らげる
- バネ機能:アキレス腱に加わる力をつま先に伝え、スムーズな歩行や蹴り出しを助ける
- バランスの保持:足底の筋肉や神経が働き、姿勢を安定させる
扁平足になるとこれらの機能が失われるため、足だけでなく全身に様々な悪影響を及ぼします。
扁平足の主な症状チェックリスト
扁平足の症状は、初期の段階から進行するにつれて変化します。以下の症状に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
初期症状(疲れ・違和感)
- 足裏全体がベタっと地面に付いている感覚がある
- 長時間歩いたり立っていたりすると、足の裏やふくらはぎが疲れやすい
- 足首の内側や足の甲に痛みやだるさを感じる
- つま先立ちがしにくい、または片足立ちが不安定になる
進行した場合の症状・合併症
- 内くるぶしの下付近が腫れて痛む
- かかとが外側に傾いてくる(外反偏平足)
- 外反母趾(がいはんぼし)や足底腱膜炎を併発している
- 足だけでなく、膝痛や腰痛が慢性化している
扁平足になる主な原因
扁平足は発症する時期によって、主に「幼児期扁平足」と「成人期扁平足」に分けられます。
成人期扁平足の原因
大人になってから発症する扁平足の多くは、内側のアーチを吊り上げている「後脛骨筋腱(こうけいこつきんけん)」というスジが、変性したり断裂したりすることで起こります。
- 加齢と筋力低下:年齢とともに腱や筋肉が弱くなり、アーチを支えきれなくなる
- 体重増加(肥満):足にかかる負担が増加し、アーチが潰れてしまう
- 長時間の立ち仕事や歩行:継続的なストレスが足裏にかかる
- 合わない靴の着用:クッション性のない靴や足に合わない靴を履き続けている (※特に40代以降の女性に多く発症する傾向があります)
子供(幼児期)の扁平足
赤ちゃんや幼児は足の脂肪が厚く、関節が柔らかいため、最初はみんな扁平足です。通常は成長して歩き回るうちに自然と土踏まずが形成されますが、運動不足などが原因で成長してもアーチが形成されない場合があります。多くは痛みを伴いませんが、転びやすい、疲れやすいといった場合は注意が必要です。
扁平足を放置するデメリット・リスク
「ただ土踏まずがないだけ」と放置していると、後脛骨筋腱の断裂が進行し、足の変形が強くなります。重症化すると、歩行障害を引き起こしたり、硬い靴が履けなくなったり、手術が必要になるケースもあります。痛みが強い場合や変形が気になり始めたら、早めに整形外科を受診することが重要です。
当院での扁平足の診断と検査
江東区東大島の当院では、扁平足の正確な診断と原因究明のため、以下の検査を行います。
- 問診・視診・触診:足の形、かかとの傾き、腫れや痛みの部位、つま先立ちができるか(踵上げテスト)を確認します。
- レントゲン(X線)検査:骨の配列や変形の程度、アーチの低下具合を画像で評価します。
- 超音波(エコー)検査:必要に応じて、腱の炎症や断裂の有無を確認します。
扁平足の治療法と治し方
扁平足の治療は、足への負担を減らし、機能を回復させる「保存療法」が基本となります。
1. 装具療法(インソール・アーチサポート)
最も効果的で一般的な治療法です。足のアーチを物理的に持ち上げて支えるための「足底挿板(インソール)」を使用します。当院では、患者様の足の形に合わせた適切なインソールの処方・提案を行い、足裏の負担を軽減させます。
2. リハビリテーション
足の裏や足首の筋肉を鍛え、柔軟性を高めることでアーチの機能を補います。
- タオルギャザー:床に広げたタオルを、足の指だけを使ってたぐり寄せる運動です。足裏の筋肉(内在筋)を鍛えます。
- アキレス腱・ふくらはぎのストレッチ:足首が硬くなると扁平足が悪化しやすいため、ストレッチで柔軟性を保ちます。
3. お薬による治療・注射
炎症や痛みが強い場合は、湿布や塗り薬、消炎鎮痛剤の内服を処方します。
4. 生活環境の改善
体重のコントロール(減量)や、クッション性が高く足にフィットするスニーカー選びなど、日常生活での足への負担軽減をアドバイスいたします。
手術療法について
保存療法を続けても痛みが改善しない場合や、足の変形が著しく進行している重症例では、関節を固定する手術や腱の再建手術が必要になることがあります。その場合は、適切な専門医療機関をご紹介いたします。
自分でできる!扁平足の予防とセルフケア
- 足指を積極的に使う:家の中では裸足で過ごす時間を増やし、足指を意識して動かす。
- 適正体重を保つ:足のアーチにかかる物理的な負荷を減らす。
- 靴の選び方を見直す:靴底が薄すぎない、かかとがしっかりホールドされる靴を選ぶ。
扁平足でお悩みの方は江東区・東大島の当院へご相談ください
「歩くたびに足裏が痛い」「最近土踏まずがなくなってきた気がする」「子供の歩き方が気になる」といった症状でお悩みではありませんか?扁平足は早期に適切なケアを始めることで、痛みの改善と変形の進行を防ぐことができます。
当院は多くの扁平足の患者様にご来院いただいております。足の違和感や痛みを感じたら、どうぞお気軽に当院の整形外科専門医にご相談ください。
