舟状骨骨折
舟状骨骨折とは
舟状骨骨折とは、手首の親指側にある「舟状骨」という小さな骨が折れる骨折です。転倒時に手をついた際に発生することが多く、痛みが軽いため捻挫と誤解されることがあります。しかし、舟状骨は血流が乏しいため、治癒に時間がかかり、放置すると偽関節(骨がくっつかない状態)になることがあります。
舟状骨骨折の原因
転倒時に手をつくことで発生する骨折で、スポーツや日常生活の外傷が主な原因です。
主な原因
転倒(最も多い)
- 行中のつまずき、段差での転倒など。
スポーツ外傷
- サッカー、バスケットボール、スケートボード、スキーなど。
交通事故
- 手をついて衝撃を受けることで発生。
手首の過度な背屈(反り返り)
- 強い力が加わると舟状骨に負担が集中します。
舟状骨骨折が見逃されやすい理由
- 腫れが少ない
- X線で写りにくい
- 捻挫と症状が似ている
- 痛みが軽いことがある
舟状骨骨折の症状
親指側の手首の痛みが特徴で、押すと強い痛みが出ます。
よくみられる症状
- 手首の親指側の痛み
- 物をつかむと痛む
- 手首を反らすと痛い
- 腫れは軽度
- 親指の付け根(「解剖学的スニッフボックス」)の圧痛
注意が必要な症状
- 痛みが数日〜数週間続く
- 手首の可動域が低下
- しびれがある
これらがある場合は骨折の可能性が高く、早期の受診が必要です。
検査方法
X線検査が基本で、必要に応じてMRIで詳細を確認します。
主な検査
問診・視診・触診
- 痛みの部位や受傷機転を確認します。
X線検査(レントゲン)
- 骨折の有無を評価しますが、初期は写らないことがあります。
舟状骨骨折の治療方法
保存療法が中心で、骨折の位置やずれにより治療方針が変わります。
保存療法
ずれが少ない場合は保存療法が選択されます。
ギプス固定(親指を含む固定)
- 数週間〜数ヶ月の固定が必要です。
物理療法(電気治療・温熱療法)
- 痛みが落ち着いた後のサポートとして行います。
経過観察
- 定期的にX線で骨の状態を確認します。
※当院では理学療法士による運動療法は行っていません。
手術療法
以下の場合に検討されます。
- 骨折のずれが大きい
- 偽関節のリスクが高い
- 保存療法で改善しない
※当院は保存療法(注射・物理療法・薬物療法)に特化しており、手術が必要と判断した場合は高次医療機関へスムーズにご案内します。
経過と治癒期間
舟状骨は血流が乏しいため、治癒に時間がかかることがあります。
一般的な経過
- 固定期間:6〜12週間
- 日常生活への復帰:1〜3ヶ月
- スポーツ復帰:3ヶ月以上かかることもある
回復のポイント
- 無理に動かさない
- ギプスを濡らさない
- 痛みが強い時期は安静を保つ
予防方法
転倒予防と手首の負担軽減が重要です。
日常でできる予防
- 段差や滑りやすい場所に注意
- スポーツ前の準備運動
- 手首のストレッチ
- 骨粗しょう症対策(食事・運動)
受診のタイミング
手首の痛みが続く場合は早めの受診が安心です。
受診をおすすめするケース
- 転倒後に手首の痛みが続く
- 親指側の痛みが強い
- 腫れが軽くても痛みが引かない
- 物を持つと痛む
- X線で異常なしと言われても痛みが続く
東陽町で受診するメリット
東陽町はデスクワークやスポーツをする方が多く、手首の外傷の相談も多い地域です。
当院では診察・X線検査・ギプス固定・物理療法を中心に対応し、必要に応じてMRI検査や手術が可能な医療機関へ紹介する体制を整えています。
まとめ
舟状骨骨折は、転倒などで手首の親指側にある小さな骨が折れる骨折で、見逃されやすい特徴があります。早期の診察と適切な固定が重要です。東陽町リハビリ整形外科クリニックでは、診察・X線検査・固定・物理療法を中心に対応し、必要に応じて高次医療機関へ紹介する体制を整えています。
FAQ
Q1. 舟状骨骨折は自然に治りますか?
ずれが少ない場合は自然治癒が期待できますが、医療機関での評価が必要です。
Q2. 捻挫とどう違いますか?
腫れが少なく痛みが軽いことがあるため似ていますが、骨折は治療が必要です。
Q3. MRI検査は必要ですか?
初期の骨折はX線で写らないことがあり、MRIが有用です。当院にはMRI設備がありません。
Q4. 手術が必要になることはありますか?
骨のずれが大きい場合や偽関節のリスクが高い場合に検討されます。
Q5. 当院でできる治療は何ですか?
ギプス固定、X線検査、物理療法、経過観察が中心です。
Q6. スポーツ復帰はいつ頃ですか?
一般的には3ヶ月以上かかることがあります。
Q7. 放置するとどうなりますか?
偽関節となり、痛みや可動域制限が残る可能性があります。
Q8. 高齢者は骨折しやすいですか?
骨粗しょう症により軽い転倒でも骨折しやすくなります。