母指CM関節症
母指CM関節症(ぼしシーエムかんせつしょう)は、親指の付け根にある「CM関節(手根中手関節)」の軟骨がすり減り、炎症や変形が起こることで痛みが生じる疾患です。特に、つまむ・ひねる・握るといった動作で痛みが強くなり、進行すると関節の変形や可動域制限がみられます。
母指CM関節症の原因と症状
原因の 加齢変化と使いすぎが主な要因
母指CM関節症は、加齢による軟骨の変性と親指の使いすぎが主な原因です。
主な原因
- 加齢による関節軟骨の摩耗
- 家事・育児・仕事での親指の反復動作
- スマートフォンやパソコン操作
- 手作業の多い職業(調理、介護、製造など)
- 女性に多い(更年期以降に増加)
- 関節リウマチなどの基礎疾患
症状の特徴
- 親指の付け根(CM関節)の痛み
- つまむ・ひねる動作で痛みが増す
- 瓶のフタが開けにくい
- 親指の付け根の腫れや変形
- 握力の低下
- 朝のこわばり
診断方法
問診と触診で診断可能
母指CM関節症は、問診と身体診察で診断できることが多い疾患です。
診断の流れ
- 痛みの部位や発症状況の確認
- 親指の可動域の評価
- 関節の腫れや変形の有無を確認
- グラインドテスト(関節を回して痛みを確認)
画像検査について
- レントゲン:関節の隙間の狭小化、骨棘(こっきょく)などの変化を確認
- MRI:当院には設置していないため、必要時は近隣医療機関へ紹介
治療方法
保存療法が中心
母指CM関節症は、多くの場合、保存療法(手術以外の治療)で改善が期待できます。
保存療法
1. 安静・生活動作の見直し
- 親指の負担を減らすことが最も重要
- 家事や作業の方法を工夫する(瓶のフタは補助具を使うなど)
2. 装具(サポーター)による固定
- 親指の付け根を安静に保ち、炎症を軽減
3. 物理療法(当院で実施可能)
当院では物理療法を中心としたリハビリテーションを行っています。
- 電気治療
- 温熱療法
- 超音波治療(機器がある場合)
4.注射療法
痛みが強い場合には腱鞘内注射を行うこともあります。
5. 薬物療法
痛み止めの内服薬・外用薬
※薬の種類や使用方法は医師が症状に応じて判断します。
手術が必要な場合
保存療法で改善しない場合、関節の状態に応じて手術が検討されます。
- 当院では大きな手術は行っていないため、必要時は高次医療機関へ紹介
- 手術内容は関節の状態により異なる(例:関節形成術、靱帯再建術など)
日常生活での注意点
負担を減らす工夫が改善の近道
母指CM関節症は、日常生活での工夫によって悪化を防ぎやすい疾患です。
具体的なポイント
- 瓶のフタを開ける際は補助具を使用
- スマホを長時間片手で操作しない
- 親指を強く使う動作を減らす
- 家事の際は道具を持つ力を弱める
- 朝のこわばりが強い場合は温めてから動かす
東陽町で母指CM関節症にお困りの方へ
保存療法を中心に、必要時は適切な医療機関へ紹介
東陽町リハビリ整形外科クリニックでは、
- 物理療法による痛みの軽減
- 生活動作のアドバイス
- 必要時の近隣医療機関への紹介(MRI・手術対応)
といった体制で対応しています。
不安を抱えたまま過ごすより、早めに相談いただくことで改善につながりやすくなります。
まとめ
母指CM関節症は、親指の付け根の関節が変性し、痛みや可動域制限が生じる疾患です。加齢や使いすぎが主な原因で、多くは保存療法で改善が期待できます。当院では物理療法を中心に対応し、必要に応じて近隣の医療機関へ紹介する体制を整えています。東陽町で親指の痛みにお困りの方は、気軽にご相談ください。
FAQ
Q1. 母指CM関節症は自然に治りますか?
軽症であれば自然に改善することもありますが、使いすぎが続くと悪化することがあります。
Q2. どんな人が母指CM関節症になりやすいですか?
家事や育児、パソコン作業、スマホ操作など、親指をよく使う方に多くみられます。更年期以降の女性にも多い傾向があります。
Q3. 当院ではどんな治療が受けられますか?
電気治療や温熱療法などの物理療法が中心です。理学療法士による運動療法は行っていません。
Q4. MRI検査はできますか?
当院にはMRIはありません。必要な場合は近隣の医療機関をご紹介します。
Q5. 手術は受けられますか?
当院では大きな手術は行っていません。手術が必要と判断される場合は高次医療機関をご紹介します。
Q6. どのくらいで治りますか?
症状や生活環境によって異なりますが、数週間〜数ヶ月で改善することが多いです。
Q7. サポーターは効果がありますか?
親指の付け根を安静に保つことで炎症を抑える効果が期待できます。
Q8. 朝に症状が強いのはなぜですか?
睡眠中に親指を動かさないため、関節がこわばりやすくなるためです。