石灰沈着性腱板炎

石灰沈着性腱板炎とは

石灰沈着性腱板炎とは、肩の腱板(けんばん)にカルシウムが沈着し、炎症を起こすことで強い痛みが生じる疾患です。石灰が溶ける過程で炎症が強くなり、突然の激痛を引き起こすことがあります。

石灰沈着性腱板炎原因

明確な原因は不明ですが、腱の変性と血流の低下が関係していると考えられています。

主な原因と考えられているもの

腱の変性(加齢による変化)  

  • 腱が弱くなることでカルシウムが沈着しやすくなります。

血流の低下  

  • 肩の腱は血流が少なく、修復が遅れやすい部位です。

ホルモンバランスの影響  

  • 女性に多いことから、ホルモンの関与が指摘されています。

過度な負担  

  • 肩をよく使う仕事やスポーツが影響することがあります。

石灰沈着の段階

石灰沈着性腱板炎は以下の段階を経て進行します。

  1. 形成期:石灰がゆっくり溜まる
  2. 吸収期:石灰が溶け始め、炎症が強くなる(激痛の原因)
  3. 修復期:炎症が落ち着き、痛みが改善

特に吸収期は痛みが強く、受診される方が多い時期です。

石灰沈着性腱板炎症状

突然の激痛と夜間痛が特徴で、肩を動かせないほど痛むことがあります。

よくみられる症状

  • 肩の激しい痛み
  • 夜間痛(寝ているとズキズキ痛む)
  • 肩を動かすと強い痛み
  • 腕が上がらない
  • 肩の腫れや熱感

四十肩・五十肩との違い

症状四十肩五十肩石灰沈着性腱板炎
痛み徐々に出現突然の激痛
夜間痛あり非常に強い
原因炎症石灰の沈着
改善数ヶ月〜1年数週間〜数ヶ月

痛みの強さと急激な発症が大きな特徴です。

検査方法

X線で石灰の有無を確認し、必要に応じて超音波やMRIを行います。

主な検査

問診・視診・触診  

  • 痛みの部位や動きの制限を確認します。

X線検査  

  • 石灰の沈着が明確に写るため、診断に有用です。

MRI検査  

 肩腱板断裂など他の疾患を除外する際に有用です。

 ※当院にはMRI設備がないため、必要時は近隣の医療機関へ紹介します。

治療方法

痛みの軽減を中心に保存療法を行い、必要に応じて専門医療機関へ紹介します。

注射療法

肩の動きを良くするため、肩の動きを良くするヒアルロン酸と炎症止めの関節腔内注射をすることがあります。

保存療法(当院で実施可能)

当院では物理療法を中心としたリハビリテーションを行っています。

物理療法(電気治療・温熱療法)  

  • 痛みの軽減や血流改善を目的とします。

薬物療法  

  • 痛み止めや炎症を抑える薬を使用します。

注射治療  

  • 痛みが強い場合に検討されることがあります。

※保存療法は症状の軽減を目的とした治療であり、石灰が完全に消失することを保証するものではありません。

石灰除去が検討される場合

  • 痛みが強く、日常生活に支障がある
  • 保存療法で改善しない
  • 石灰が大きく、吸収が進まない

※当院は保存療法(注射・物理療法・薬物療法)に特化しており、手術が必要と判断した場合は高次医療機関へスムーズにご案内します。

経過と治癒期間

数週間〜数ヶ月で改善することが多いですが、個人差があります。

一般的な経過

  • 激痛の時期:数日〜数週間
  • 痛みの軽減:数週間
  • 石灰の吸収:数ヶ月

改善のポイント

  • 痛みが強い時期は無理に動かさない
  • 痛みが落ち着いたら少しずつ肩を動かす
  • 再発予防のため姿勢や生活習慣の見直しも重要

予防方法

肩の負担を減らし、血流を保つことが予防につながります。

日常でできる予防

  • 肩周りのストレッチ
  • 適度な運動
  • 長時間同じ姿勢を避ける
  • 冷え対策

受診のタイミング

突然の激痛や夜間痛がある場合は早めの受診が安心です。

受診をおすすめするケース

  • 肩の激痛が続く
  • 夜間痛で眠れない
  • 肩が上がらない
  • 四十肩の治療をしても改善しない
  • 腕に力が入らない

東陽町で受診するメリット

東陽町はオフィス街が多く、肩の痛みに悩む方が多い地域です。

当院では物理療法を中心に診察・検査を行い、必要に応じてMRI検査や手術が可能な医療機関へ紹介する体制を整えています。

まとめ

石灰沈着性腱板炎(石灰性腱炎)は、肩の腱にカルシウムが沈着することで強い痛みを引き起こす疾患です。突然の激痛や夜間痛が特徴で、X線検査で診断できます。東陽町リハビリ整形外科クリニックでは、診察・X線検査・物理療法を中心に対応し、必要に応じてMRI検査や手術が可能な医療機関へ紹介する体制を整えています。

FAQ

Q1. 石灰沈着性腱板炎は自然に治りますか?

石灰が吸収されることで痛みが改善することがありますが、期間には個人差があります。

Q2. 四十肩とどう違いますか?

四十肩は炎症が中心で、石灰沈着性腱板炎は石灰が原因です。痛みの強さが大きく異なります。

Q3. MRI検査はできますか?

当院にはMRI設備がありません。必要時は近隣の医療機関へ紹介します。

Q4. 手術が必要になることはありますか?

保存療法で改善しない場合や石灰が大きい場合に検討されます。当院では大きな手術は行っていません。

Q5. 当院でできる治療は何ですか?

電気治療・温熱療法などの物理療法、診察、X線検査、薬物療法が中心です。

Q6. 激痛で眠れません。受診した方が良いですか?

夜間痛は石灰沈着性腱板炎の特徴で、受診をおすすめします。

Q7. 石灰は必ず取り除く必要がありますか?

痛みが改善すれば経過観察となることも多く、必ず除去する必要はありません。

Q8. 再発することはありますか?

再発することもありますが、肩の負担を減らすことで予防につながります。

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