ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)
ドケルバン病の概要
ドケルバン病は、親指を動かす腱(短母指伸筋腱・長母指外転筋腱)と、それを包む腱鞘に炎症が起こることで痛みが生じるいわゆる腱鞘炎です。腱が通るトンネルが狭くなることで、動かすたびに摩擦が生じ、痛みや腫れにつながります。
ドケルバン病の原因と症状
手首の使いすぎが主な要因
ドケルバン病の多くは、手首や親指の使いすぎによる負担の蓄積が原因です。
主な原因
- 育児(抱っこ、授乳時の手首固定)
- 料理・家事動作
- スマートフォンの長時間使用
- パソコン作業
- スポーツ(テニス、ゴルフなど)
症状の特徴
- 親指側の手首の痛み
- 物をつかむ・持ち上げる動作で悪化
- 腫れや熱感
- 親指を動かすと「引っかかる」ような違和感
- フィンケルシュタインテスト(親指を握って手首を小指側に倒す)で痛みが強くなる
診断方法
問診と触診で判断可能
ドケルバン病は、問診と身体診察で診断できることがほとんどです。
診断の流れ
- 痛みの部位や発症状況の確認
- 親指の動きや腱の状態を触診
- フィンケルシュタインテストの実施
画像検査について
- レントゲン:骨の異常がないか確認
- MRI:当院には設置していないため、必要時は近隣医療機関へ紹介
治療方法
まずは保存療法が中心
ドケルバン病は、多くの場合、保存療法(手術以外の治療)で改善が期待できます。
保存療法(手術以外の治療)
1. 安静・生活動作の見直し
- 手首の負担を減らすことが最も重要
- 抱っこや家事の姿勢を工夫する
2. 装具(サポーター)による固定
- 親指と手首を安静に保つことで炎症を軽減
3. 物理療法(当院で実施可能)
当院では物理療法を中心としたリハビリテーションを行っています。
- 電気治療
- 温熱療法
- レーザー治療
4.注射療法
痛みが強い場合には腱鞘内注射を行うこともあります。
5. 薬物療法
痛み止めの内服や外用薬が一般的
- ※薬の種類や使用方法は医師が症状に応じて判断します。
手術が必要な場合
保存療法で改善しない場合、腱鞘を広げる手術が検討されることがあります。
- 当院では大きな手術は行っていないため、必要時は高次医療機関へ紹介
- 手術は日帰りで行われることが多い
日常生活での注意点
負担を減らす工夫が改善の近道
症状を悪化させないためには、日常生活での工夫が重要です。
具体的なポイント
- スマホを長時間片手で持たない
- 重い物を持つときは両手を使う
- 育児中は抱っこの姿勢を工夫する
- 痛みが強い時は無理をしない
東陽町でドケルバン病にお困りの方へ
保存療法を中心に、必要時は適切な医療機関へ紹介
東陽町リハビリ整形外科クリニックでは、
- 物理療法による痛みの軽減
- 生活動作のアドバイス
- 必要時の近隣医療機関への紹介(MRI・手術対応)
といった体制で対応しています。
不安を抱えたまま過ごすより、早めに相談いただくことで改善につながりやすくなります。
まとめ
ドケルバン病は、手首の使いすぎによって起こる腱鞘炎で、親指側の痛みが特徴です。多くは保存療法で改善が期待でき、日常生活の工夫も重要です。当院では物理療法を中心に対応し、必要に応じて近隣の医療機関へ紹介する体制を整えています。東陽町で手首の痛みにお困りの方は、気軽にご相談ください。
FAQ
Q1. ドケルバン病は自然に治りますか?
軽症であれば自然に改善することもありますが、手首の使いすぎが続くと悪化することがあります。早めの対処が大切です。
Q2. どんな人がドケルバン病になりやすいですか?
育児中の方、スマホをよく使う方、家事やパソコン作業が多い方など、手首をよく使う方に多くみられます。
Q3. 当院ではどんな治療が受けられますか?
電気治療や温熱療法などの物理療法が中心です。理学療法士による運動療法は行っていません。
Q4. MRI検査はできますか?
当院にはMRIはありません。必要な場合は近隣の医療機関をご紹介します。
Q5. 手術は受けられますか?
当院では大きな手術は行っていません。手術が必要と判断される場合は高次医療機関をご紹介します。
Q6. どのくらいで治りますか?
症状や生活環境によって異なります。一般的には数週間〜数ヶ月で改善することが多いですが、個人差があります。
Q7. サポーターは効果がありますか?
手首と親指を安静に保つことで炎症を抑える効果が期待できます。
Q8. 育児中でも治療できますか?
可能です。抱っこの仕方など、負担を減らす工夫もお伝えします。