デュピュイトラン拘縮
デュピュイトラン拘縮は、手のひらの皮膚の下にある「手掌腱膜(しゅしょうけんまく)」が硬く縮んでいくことで、指が徐々に曲がって伸ばしにくくなる疾患です。特に薬指や小指に多く、進行すると指がまっすぐ伸ばせなくなり、日常生活に支障が出ることがあります。ガングリオンと思われる方もいますが、デュピュイトラン拘縮は「手のひらの膜が厚くなって指が伸びなくなる病気」であり、ガングリオンは「関節近くにゼリー状の液体が溜まってできる軟部腫瘍」という違いがあります。
原因と症状
遺伝的要因が中心で、生活習慣も関与
デュピュイトラン拘縮は、遺伝的な体質が大きく関与する疾患とされています。
主な原因
- 遺伝的要因(家族に同じ症状がある方に多い)
- 加齢(中高年に多い)
- 男性に多い傾向
- 手の酷使
- 糖尿病・アルコール多飲・喫煙などの生活習慣
症状の特徴
- 手のひらに硬いしこり(結節)ができる
- しこりが索状(コード状)に伸びてくる
- 指が徐々に曲がり、伸ばしにくくなる
- 痛みは少ないことが多いが、違和感や張り感が出ることもある
- 進行はゆっくりで、数年単位で変化する
診断方法
診察で判断できることが多い
デュピュイトラン拘縮は、問診と身体診察で診断できることがほとんどです。
診断の流れ
- 手のひらのしこりや索状物の確認
- 指の伸展制限の程度を評価
- 進行度の確認(テーブルテストなど)
画像検査について
- レントゲン:骨の異常を除外する目的
- MRI:当院には設置していないため、必要時は近隣医療機関へ紹介
治療方法
進行度に応じて保存療法と手術が選択される
デュピュイトラン拘縮は、症状の進行度に応じて治療方針が異なります。
保存療法(手術以外の治療)
1. 経過観察
- 痛みが少なく、生活に支障がない場合は経過観察が一般的
- 進行がゆっくりなため、定期的な診察で状態を確認
2. 物理療法(当院で実施可能)
当院では物理療法を中心としたリハビリテーションを行っています。
- 電気治療
- 温熱療法
- レーザー治療
※物理療法は痛みや張り感の軽減を目的としたもので、拘縮そのものを根本的に改善するものではありません。
3. 薬物療法
痛みがある場合に痛み止めを使用
- ※薬の種類や使用方法は医師が症状に応じて判断します。
手術が必要な場合
以下のような場合には手術が検討されます。
- 指がまっすぐ伸ばせず、日常生活に支障がある
- 拘縮が進行している
- 保存療法で改善が見られない
当院では大きな手術は行っていないため、必要時は高次医療機関へ紹介します。
日常生活での注意点
進行を完全に止める方法はないが、負担軽減は可能
デュピュイトラン拘縮は、進行を完全に止める方法は確立されていません。
しかし、日常生活での工夫により負担を減らすことは可能です。
具体的なポイント
- 手のひらを強く圧迫する動作を避ける
- 重い物を持つ際は手袋やクッション材を使用
- 指を無理に伸ばそうとしない
- 手の冷えに注意し、温めて血流を保つ
東陽町でデュピュイトラン拘縮にお困りの方へ
症状に応じた保存療法と、必要時の紹介体制を整備
東陽町リハビリ整形外科クリニックでは、
- 物理療法による痛みや張り感の軽減
- 進行度の評価
- 必要時の近隣医療機関への紹介(MRI・手術対応)
といった体制で対応しています。
進行がゆっくりな疾患だからこそ、早めに状態を把握しておくことが安心につながります。
まとめ
デュピュイトラン拘縮は、手のひらの腱膜が硬く縮むことで指が伸ばしにくくなる疾患です。遺伝的要因が大きく、進行はゆっくりですが、日常生活に影響が出ることがあります。当院では物理療法を中心に対応し、必要に応じて近隣の医療機関へ紹介する体制を整えています。東陽町で手指のこわばりや変形にお困りの方は、気軽にご相談ください。
FAQ
Q1. デュピュイトラン拘縮は自然に治りますか?
自然に元の状態に戻ることは少ないとされています。
Q2. 痛みはありますか?
痛みは少ないことが多いですが、張り感や違和感を伴うことがあります。
Q3. 当院ではどんな治療が受けられますか?
電気治療・温熱療法などの物理療法が中心です。理学療法士による運動療法は行っていません。
Q4. MRI検査はできますか?
当院にはMRIはありません。必要な場合は近隣の医療機関をご紹介します。
Q5. 手術は受けられますか?
当院では大きな手術は行っていません。手術が必要な場合は高次医療機関をご紹介します。
Q6. 進行を止める方法はありますか?
進行を完全に止める方法はありませんが、負担を減らす工夫は有効です。
Q7. どんな人に多いですか?
中高年の男性や、家族に同じ症状がある方に多い傾向があります。
Q8. 放置するとどうなりますか?
指が徐々に曲がり、日常生活に支障が出る可能性があります。