四十肩・五十肩
(肩関節周囲炎)
激しい痛みとともに肩が動かなくなる(運動制限・拘縮)疾患
四十肩・五十肩とは、肩関節の周囲に炎症が起こり、痛みや可動域制限(動かしにくさ)が生じる状態を指します。医学的には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、加齢に伴う組織の変化が背景にあると考えられています。
肩関節周囲炎の原因
明確な原因は特定されていませんが、加齢による組織の変化や炎症が関係しています。
主な原因と考えられているもの
加齢による腱や関節包の変性
- 肩の組織が硬くなり、炎症が起こりやすくなります。
血流の低下
- 肩周囲の血流が悪くなることで回復が遅れます。
ホルモンバランスの変化
- 特に女性に多い傾向があります。
生活習慣の影響
- 長時間のデスクワークや運動不足が肩の負担につながることがあります。
他の疾患との違い
これらと症状が似ているため、医療機関での診察が重要です。
肩関節周囲炎の症状
痛みと動かしにくさが特徴で、進行に伴い症状が変化します。
四十肩・五十肩の3つの時期
① 急性期(痛みの時期)
- 肩を動かすと強い痛み
- 夜間痛(寝ているとズキズキ痛む)
- 動かせる範囲が徐々に狭くなる
② 慢性期(動かしにくい時期)
- 痛みは軽減するが、肩が上がらない
- 後ろに手を回せない(エプロン動作・結帯動作の困難)
③ 回復期(改善の時期)
- 少しずつ可動域が戻る
- 痛みが軽くなる
注意が必要な症状
- 腕のしびれ
- 力が入りにくい
- 痛みが急激に悪化する
神経の圧迫や腱板損傷など、別の疾患の可能性があります。
検査方法
問診・触診・X線が基本で、必要に応じてMRIが検討されます。
主な検査
問診・視診・触診
- 痛みの部位や動きの制限を確認します。
X線検査
- 骨の変形や石灰沈着の有無を確認します。
MRI検査
腱板断裂などを詳しく調べる際に有用です。
- 当院にはMRI設備がないため、必要時は近隣の医療機関へ紹介します。
治療方法
痛みの軽減と可動域の改善を目的に、段階に応じた治療を行います。
注射療法
痛みが強い場合、ヒアルロン酸と炎症止めの関節腔内注射をすることがあります。
物理療法(当院で実施可能)
当院では物理療法を中心としたリハビリテーションを行っています。
- 電気治療:筋肉の緊張を和らげる
- 温熱療法:血流を改善し、痛みを緩和する
※物理療法は症状の軽減を目的とした治療であり、すべての方に効果を保証するものではありません。
薬物療法
- 痛み止め
- 湿布
- 炎症を抑える薬
医師が症状に応じて判断します。
注射治療
- 炎症が強い場合に検討されることがあります。
運動療法(ストレッチ)
- 肩の可動域を広げるためのストレッチ
- 痛みが強い時期は無理に動かさないことが大切
※当院では理学療法士による指導は行っていません。
精密検査が必要な場合
- 腱板断裂が疑われる
神経症状がある
→ MRI検査が必要となることがあります。
- 当院ではMRIがないため、近隣の医療機関へ紹介します。
手術が必要な場合
四十肩・五十肩で手術が必要になることは稀ですが、
腱板断裂などが原因で手術が必要と判断される場合は、
高次医療機関へ紹介します。
経過と治癒期間
数ヶ月〜1年程度かけて改善することが多いですが、個人差があります。
一般的な経過
- 急性期:数週間〜数ヶ月
- 慢性期:数ヶ月
- 回復期:半年〜1年程度
改善のポイント
- 痛みが強い時期は無理に動かさない
- 痛みが落ち着いたら少しずつ可動域を広げる
- 生活習慣の見直しも重要
予防方法
肩の柔軟性を保ち、負担を減らすことが予防につながります。
日常でできる予防
- 姿勢を整える
- 肩周りの軽いストレッチ
- 長時間同じ姿勢を避ける
- 適度な運動
受診のタイミング
痛みが続く、肩が上がらない、夜間痛がある場合は受診が安心です。
受診をおすすめするケース
- 肩の痛みが長期間続く
- 夜間痛で眠れない
- 肩が上がらない、後ろに回せない
- しびれや脱力がある
- セルフケアで改善しない
東陽町で受診するメリット
東陽町はオフィス街が多く、肩の痛みに悩む方が多い地域です。
当院では物理療法を中心に診察・検査を行い、必要に応じて近隣の医療機関へ紹介できる体制を整えています。
まとめ
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)は、肩の痛みと動かしにくさが特徴で、加齢による組織の変化が背景にあります。痛みの時期・動かしにくい時期・回復期と段階的に変化し、治療もそれに合わせて行います。東陽町リハビリ整形外科クリニックでは、物理療法を中心に診察・検査を行い、必要に応じてMRI検査や手術が可能な医療機関へ紹介する体制を整えています。
FAQ
Q1. 四十肩・五十肩は自然に治りますか?
時間とともに改善することが多いですが、数ヶ月〜1年程度かかることがあります。
Q2. 肩が上がらないのは四十肩ですか?
四十肩の可能性はありますが、腱板断裂など他の疾患の可能性もあるため診察が必要です。
Q3. 当院でMRI検査はできますか?
当院にはMRI設備がありません。必要時は近隣の医療機関へ紹介します。
Q4. 手術が必要になることはありますか?
四十肩・五十肩で手術が必要になることは稀ですが、腱板断裂などが原因の場合は高次医療機関へ紹介します。
Q5. 当院でできる治療は何ですか?
電気治療・温熱療法などの物理療法と、診察・X線検査が中心です。
Q6. 夜間痛がつらいのですが、受診した方が良いですか?
夜間痛は四十肩の特徴の一つで、受診をおすすめします。
Q7. ストレッチはした方が良いですか?
痛みが強い時期は無理に行わず、痛みが落ち着いてから少しずつ行うことが一般的です。
Q8. しびれがあります。四十肩でしょうか?
しびれは神経の圧迫が関係することがあり、別の疾患の可能性もあるため診察が必要です。