橈骨神経麻痺
橈骨神経麻痺とは
橈骨神経麻痺とは、腕の外側を走る「橈骨神経」が圧迫されたり損傷したりすることで、手首や指を伸ばす筋肉が働かなくなる状態を指します。いわゆる「下垂手(drop hand)」が特徴的です。
橈骨神経麻痺の原因
長時間の圧迫や外傷が主な原因で、日常生活の中でも起こり得ます。
主な原因
長時間の圧迫(最も多い)
- 腕枕で寝る、深酒後に長時間同じ姿勢で眠るなどで神経が圧迫される。
外傷
- 転倒や打撲で神経が損傷することがあります。
上腕骨骨折に伴う神経損傷
- 骨折時に神経が引き伸ばされたり圧迫されたりする。
手術後の神経障害
- まれに手術の影響で神経が障害されることがあります。
スポーツや反復動作による負担
- 腕を酷使する動作が原因となることがあります。
圧迫による麻痺の例
- 「土曜日の夜麻痺」:飲酒後に長時間腕を圧迫して眠る
- 「ハネムーン麻痺」:腕枕で長時間寝る
日常生活の中でも起こりやすい点が特徴です。
橈骨神経麻痺の症状
手首が垂れる・指が伸ばせない・手の甲のしびれが代表的な症状です。
よくみられる症状
- 手首が垂れてしまう(下垂手)
- 指が伸ばせない
- 手の甲のしびれ
- 物をつかみにくい
- 手の力が入りにくい
注意が必要な症状
- しびれが急に強くなった
- 感覚がほとんどない
- 肘から下が動かしにくい
神経損傷が強い可能性があるため、早めの受診が必要です。
検査方法
診察と神経の働きを確認し、必要に応じて画像検査を行います。
主な検査
問診・視診・触診
- 手首や指の動き、感覚の状態を確認します。
徒手筋力テスト
- 橈骨神経が支配する筋肉の働きを評価します。
X線検査
- 骨折や骨の異常を確認します。
治療方法
多くは保存療法で改善し、神経の回復を待ちながら症状を軽減します。
保存療法(当院で実施可能)
当院では物理療法を中心としたリハビリテーションを行っています。
物理療法(電気治療・温熱療法)
- 血流改善や痛みの軽減を目的とします。
薬物療法
- 痛み止めや炎症を抑える薬を使用します。
装具(スプリント)によるサポート
- 手首を固定し、日常生活の負担を軽減します。
一般的に行われる治療
※当院では理学療法士による運動療法は行っていません。
- 神経回復を促すリハビリ
- 筋力低下を防ぐトレーニング
手術療法
以下の場合に検討されます。
- 神経が断裂している
- 保存療法で改善がみられない
- 骨折に伴う神経損傷が重度
※当院は保存療法(注射・物理療法・薬物療法)に特化しており、手術が必要と判断した場合は高次医療機関へスムーズにご案内します。
経過と治癒期間
数週間〜数ヶ月で改善することが多いですが、神経の回復には時間がかかります。
一般的な経過
- 圧迫による麻痺:数週間〜数ヶ月で改善
- 外傷による麻痺:数ヶ月以上かかることもある
回復のポイント
- 神経はゆっくり回復する
- 痛みが強い時期は無理をしない
- 手首の固定で負担を減らす
予防方法
神経への圧迫を避け、腕の負担を減らすことが予防につながります。
日常でできる予防
- 長時間同じ姿勢で寝ない
- 腕枕を避ける
- デスクワーク時の姿勢改善
- 適度な休憩とストレッチ
受診のタイミング
手首が垂れる・指が伸ばせない場合は早めの受診が安心です。
受診をおすすめするケース
- 手首が垂れてしまう
- 指が伸ばせない
- 手の甲のしびれが続く
- 外傷後に手が動かしにくい
- 症状が改善しない
東陽町で受診するメリット
東陽町はデスクワークが多い地域で、姿勢不良や圧迫による神経障害が起こりやすい環境です。
当院では診察・X線検査・物理療法を中心に対応し、必要に応じてMRI検査や手術が可能な医療機関へ紹介する体制を整えています。
まとめ
橈骨神経麻痺は、神経の圧迫や外傷により手首や指が動かしにくくなる疾患です。多くは保存療法で改善しますが、神経の回復には時間がかかるため、早めの診察が安心です。東陽町リハビリ整形外科クリニックでは、診察・X線検査・物理療法を中心に対応し、必要に応じてMRI検査や手術が可能な医療機関へ紹介する体制を整えています。
FAQ
Q1. 橈骨神経麻痺は自然に治りますか?
圧迫が原因の場合は自然に改善することがありますが、外傷では時間がかかることがあります。
Q2. 手首が垂れるのは橈骨神経麻痺ですか?
可能性がありますが、他の神経障害でも起こるため診察が必要です。
Q3. MRI検査はできますか?
当院にはMRI設備がありません。必要時は近隣の医療機関へ紹介します。
Q4. 手術が必要になることはありますか?
神経断裂や重度の損傷がある場合に検討されます。当院では大きな手術は行っていません。
Q5. 当院でできる治療は何ですか?
電気治療・温熱療法などの物理療法、診察、X線検査、薬物療法が中心です。
Q6. しびれが続くのですが受診した方が良いですか?
しびれが続く場合は神経障害の可能性があるため受診をおすすめします。
Q7. デスクワークで橈骨神経麻痺になりますか?
長時間の圧迫や姿勢不良が原因となることがあります。
Q8. 回復までどれくらいかかりますか?
数週間〜数ヶ月が一般的ですが、原因により異なります。