テニス肘・ゴルフ肘(上腕骨外側上顆炎・内側上顆炎)
テニス肘・ゴルフ肘とは
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)は肘の外側、ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)は肘の内側に炎症が起こる疾患です。前腕の筋肉が付着する部分に負担がかかり、痛みが生じます。腱鞘炎と似た症状ですが、テニス肘・ゴルフ肘は、肘の外側にある「筋肉の付け根(腱)」の疾患であり、一方で腱鞘炎は、指や手首の「腱を包むサヤ(腱鞘)」の疾患です。
テニス肘・ゴルフ肘の原因
使いすぎ(オーバーユース)が最も多く、スポーツ以外でも発症します。
主な原因
前腕の使いすぎ
- テニス・ゴルフ・野球・クライミングなどのスポーツ動作。
反復動作による負担
- パソコン作業、料理、掃除、荷物の持ち運びなど。
加齢による腱の変性
- 40〜60代に多く、腱が弱くなることで炎症が起こりやすくなります。
姿勢不良
- 猫背や巻き肩により前腕に負担がかかる。
テニス肘とゴルフ肘の違い
| 疾患名 | 痛む場所 | 主な原因筋 | 特徴 |
| テニス肘(外側上顆炎) | 肘の外側 | 手首を反らす筋肉 | 物をつかむ・持ち上げると痛い |
| ゴルフ肘(内側上顆炎) | 肘の内側 | 手首を曲げる筋肉 | 手首をひねる動作で痛い |
テニス肘・ゴルフ肘の症状
肘の外側または内側の痛みが中心で、手首の動作で悪化します。
よくみられる症状
- 肘の外側(テニス肘)または内側(ゴルフ肘)の痛み
- 物を持つと痛む
- ペットボトルのフタを開けると痛い
- 手首を動かすと痛みが走る
- 前腕の張りやだるさ
注意が必要な症状
- 腫れや熱感が強い
- しびれがある
- 痛みが長期間続く
神経障害や他の肘疾患の可能性があります。
検査方法
診察とX線が基本で、必要に応じてMRIで詳細を確認します。
主な検査
問診・視診・触診
- 痛みの部位や動作時の症状を確認します。
徒手検査(トムソンテストなど)
- 肘の外側・内側の痛みを誘発して評価します。
X線検査
- 変形性肘関節症との鑑別のため骨の変形や石灰沈着を確認します。
治療方法
保存療法が中心で、痛みの軽減と負担軽減を目指します。
保存療法(当院で実施可能)
東陽町リハビリ整形外科クリニックでは、
以下の治療を中心に行います。
物理療法(電気治療・温熱療法)
当院では物理療法を中心としたリハビリテーションを行っています。
- 痛みの軽減や血流改善を目的とします。
薬物療法
- 痛み止めや炎症を抑える薬を使用します。
安静・負担軽減
- 痛みが強い時期は無理に動かさないことが大切です。
一般的に行われる治療
※当院では理学療法士による運動療法は行っていません。
- ストレッチ
- 前腕の筋力トレーニング
- サポーター(エルボーバンド)
- 姿勢改善
注射療法
痛みが強い場合には腱鞘内注射を行うこともあります。
手術療法
以下の場合に検討されます。
- 保存療法で改善しない
- 痛みが長期間続く
- 腱の断裂が疑われる
※当院は保存療法(注射・物理療法・薬物療法)に特化しており、手術が必要と判断した場合は高次医療機関へスムーズにご案内します。
経過と治癒期間
数週間〜数ヶ月で改善することが多いですが、個人差があります。
一般的な経過
- 痛みの軽減:数週間
- 日常生活への復帰:数週間〜数ヶ月
- 再発予防には負担軽減が重要
回復のポイント
- 痛みが強い時期は無理をしない
- 前腕の負担を減らす
- 姿勢を整える
予防方法
前腕の負担を減らし、適切な姿勢と動作を心がけることが予防につながります。
日常でできる予防
- デスクワーク時の姿勢改善
- 前腕のストレッチ
- 重い物を片側だけで持たない
- スポーツ前のウォーミングアップ
受診のタイミング
肘の痛みが続く場合は早めの受診が安心です。
受診をおすすめするケース
- 肘の外側・内側の痛みが続く
- 物を持つと痛む
- 手首の動作で痛みが走る
- 症状が改善しない
- スポーツ中に痛みが悪化する
東陽町で受診するメリット
東陽町はデスクワークが多い地域で、肘の負担が蓄積しやすい環境です。
当院では診察・X線検査・物理療法を中心に対応し、必要に応じてMRI検査や手術が可能な医療機関へ紹介する体制を整えています。
まとめ
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)とゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)は、前腕の使いすぎによって肘に痛みが生じる疾患です。保存療法が中心で、早期の診察が改善への近道です。東陽町リハビリ整形外科クリニックでは、診察・X線検査・物理療法を中心に対応し、必要に応じて高次医療機関へ紹介する体制を整えています。
FAQ
Q1. テニス肘・ゴルフ肘は自然に治りますか?
軽度であれば自然に改善することがありますが、使いすぎを続けると悪化することがあります。
Q2. 肘の外側と内側、どちらが痛いかで違いがありますか?
外側はテニス肘、内側はゴルフ肘の可能性があります。
Q3. MRI検査はできますか?
当院にはMRI設備がありません。必要時は近隣の医療機関へ紹介します。
Q4. 手術が必要になることはありますか?
保存療法で改善しない場合に検討されます。当院では大きな手術は行っていません。
Q5. 当院でできる治療は何ですか?
電気治療・温熱療法などの物理療法、診察、X線検査、薬物療法が中心です。
Q6. スポーツをしていなくてもテニス肘になりますか?
日常生活の動作でも発症するため、スポーツをしていない方にも多い疾患です。
Q7. 回復までどれくらいかかりますか?
数週間〜数ヶ月が一般的ですが、個人差があります。
Q8. サポーターは効果がありますか?
前腕の負担軽減に役立つことがあります。