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外反母趾

足の親指が小指側に向かって曲がり、付け根の関節が内側に突出してくる——このような変形は「外反母趾(がいはんぼし)」と呼ばれ、靴が当たって痛む、歩くとつらいといった悩みにつながります。当院の足の外来では、変形の程度を評価した上で、生活の質を保つための治療方針をご提案しています。

こんな症状に心当たりはありませんか?

  • 足の親指が人差し指側に向かって曲がってきた
  • 親指の付け根が内側に突出し、靴に当たって痛む
  • 長時間歩く・立つと足の付け根が痛む
  • 親指の付け根が赤く腫れている、熱を持っている
  • ヒールや先の細い靴をよく履く
  • 家族に外反母趾の人がいる

外反母趾とは

外反母趾は、足の親指の付け根の関節(中足趾節関節)から先が外側(小指側)に曲がり、付け根の骨が内側に突出する変形です。進行すると突出部が靴に当たって炎症を起こし、痛みを伴うようになります。

主な原因

足の指の先が細くなった靴や、ヒールの高い靴を長期間履くことによる足指への圧迫が主な要因とされています。加えて、足のアーチの低下(扁平足)、筋力低下、遺伝的な足の骨格の特徴なども発症・進行に関与すると考えられています。

発症しやすい方の特徴

女性に多くみられ、特に先の細い靴やヒールを日常的に着用する方に多い傾向があります。家族に外反母趾の方がいる場合、遺伝的な要因により発症しやすいとされています。

主な症状

初期の症状

親指の付け根の軽い痛みや、靴を履いたときの圧迫感が中心です。見た目の変形は軽度であることが多い時期です。

進行した場合の症状

変形が進むと、突出部が慢性的に炎症を起こし、赤みや腫れ、強い痛みを伴うようになります。親指が人差し指の下や上に重なるように変形したり、足裏にたこ・魚の目ができて歩行時の痛みが増すこともあります。

当院での検査・診断の流れ

問診・視診・触診

痛みの部位や程度、普段履いている靴、症状の経過を確認し、変形の程度、足のアーチの状態を評価します。

画像検査

レントゲン(X線)検査

体重をかけた状態でのレントゲン撮影により、親指の曲がる角度(外反母趾角)を測定し、変形の重症度を客観的に評価します。

当院での治療方針

保存療法

軽度〜中等度の外反母趾では、まず保存療法で症状のコントロールと進行予防を図ります。

靴・インソールの見直し

足指を圧迫しない靴選びのアドバイスや、足のアーチをサポートするインソールの活用により、足への負担軽減を図ります。

装具療法

母趾を広げる装具

就寝時などに使用する装具や、指の間に挟んで使用するトゥセパレーターにより、変形の進行を緩やかにする方法をご案内することがあります。

薬物療法

炎症が強く痛みが強い時期には、消炎鎮痛剤の内服や外用薬を併用することがあります。

手術が必要な場合

変形が高度で日常生活に大きな支障がある場合や、保存療法で十分な効果が得られない場合には、手術による矯正が検討されることがあります。当院で手術は行っておりませんが、状態に応じて信頼できる専門医療機関をご紹介いたします。

ご自宅でできるセルフケア・生活上の注意点

日常生活で気を付けたいこと

足指を締め付けない靴を選ぶこと、足指でグーパーをするなど指を動かす習慣を持つことが、進行予防に役立つとされています。

避けたほうがよい動作・NG習慣

先の細い靴やヒールの高い靴を長時間履き続けること、痛みを我慢して無理に歩き続けることは、変形の進行や炎症の悪化につながるため注意しましょう。

足の外来について

足の外来では、外反母趾のほか「足底腱膜炎」「外脛骨障害」「中足骨骨頭部痛」など、足に関わる疾患を幅広く診療しています。足の変形や痛みが気になる方は、まずはご相談ください。

よくある質問(Q&A)

Q1. 外反母趾は自然に治りますか?

一度生じた骨の変形が自然に元に戻ることは基本的にありません。ただし、適切な靴選びや装具の使用により、進行を緩やかにし、痛みをコントロールすることは可能です。

Q2. どのくらいの変形なら手術が必要ですか?

変形の角度や日常生活での支障の程度を総合的に評価して判断します。気になる方は一度レントゲン検査で状態を確認することをおすすめします。

Q3. 子どもでも外反母趾になりますか?

成人に多い疾患ですが、成長期のお子様でも足の使い方や靴の影響で軽度の変形がみられることがあります。気になる場合はご相談ください。

受診をご検討の方へ

足の親指の変形や痛みが気になる場合は、一度ご相談ください。レントゲン検査で変形の程度を確認し、症状に合わせた治療方針をご提案いたします。ご不明点あればお電話にてお気軽にお問い合わせください。

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