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変形性腰椎症

長年にわたる慢性的な腰の痛みやこわばり。特に思い当たる原因がないのに続く腰痛の背景には、「変形性腰椎症」が関わっていることがあります。加齢とともに腰椎が変形し、周囲の組織に負担がかかることで生じるこの疾患について、当院の腰痛外来では検査による評価と、日常生活に寄り添った保存療法をご提案しています。

こんな症状に心当たりはありませんか?

  • 慢性的に腰が重だるい、こわばる
  • 朝起きたときに腰が痛く、動くと少し楽になる
  • 長時間同じ姿勢でいると腰が痛くなる
  • 天候や気温の変化で腰の調子が変わる
  • 以前より前かがみの姿勢が定着してきた
  • レントゲンで「腰椎が変形している」と言われたことがある

変形性腰椎症とは

変形性腰椎症は、加齢によって腰椎の椎間板や関節が徐々にすり減り、骨の縁に骨棘(こつきょく)と呼ばれるとげ状の突起ができることで、腰の痛みやこわばりを引き起こす疾患です。多くの場合、長い年月をかけて緩やかに進行します。

主な原因

加齢に伴う椎間板の水分減少や弾力低下が主な要因です。これに加え、長年の姿勢の癖、重労働や中腰姿勢の繰り返し、運動不足による腰まわりの筋力低下などが変化を助長すると考えられています。

発症しやすい方の特徴

40代以降で徐々に増加し、高齢になるほど頻度が高まります。長年立ち仕事や中腰での作業を続けてこられた方、運動習慣が少なく腰まわりの筋力が低下している方に多くみられます。

主な症状

初期の症状

腰の重だるさやこわばりが中心で、動き始めに痛みを感じ、少し動くと楽になるという特徴があります。長時間同じ姿勢を続けた後にも症状が強まりやすい傾向があります。

進行した場合の症状

変形が進むと、慢性的な腰痛が持続しやすくなり、前かがみの姿勢が定着することがあります。骨棘が神経を刺激すると、お尻や足にかけてのしびれ・痛みを伴うこともあります。

当院での検査・診断の流れ

問診・視診・触診

症状の経過や日常生活での姿勢の癖、痛みが強まる動作などを詳しくお伺いし、腰の可動域や圧痛の部位を確認します。

画像検査

レントゲン(X線)検査

腰椎の変形の程度、骨棘の有無、椎間板腔の狭小化、腰椎の配列などを確認します。多くの場合、レントゲン検査で全体像を把握できます。

必要に応じた追加検査

しびれなど神経症状を伴う場合は、MRI検査が可能な連携医療機関をご紹介し、より精密な評価を行います。

当院での治療方針

保存療法

変形性腰椎症の多くは、痛みのコントロールと生活指導を中心とした保存療法で経過をみていきます。

薬物療法

内服薬

痛みや炎症を抑える消炎鎮痛剤、筋肉の緊張をやわらげる筋弛緩剤、慢性痛に対する薬剤などを症状に応じて処方します。

外用薬・貼付薬

湿布や塗り薬による局所ケアも、生活の中で取り入れやすい方法としてご案内しています。

注射療法

痛みが強い場合には、症状に応じてブロック注射などの選択肢についてご説明し、必要であれば専門的に対応可能な医療機関と連携いたします。

装具療法

腰椎コルセットの着用により、腰への負担軽減や姿勢の安定を図る方法をご提案することがあります。

手術が必要な場合

保存療法で改善がみられない、神経症状が強く進行する場合には手術が検討されることがあります。当院で手術は行っておりませんが、状態に応じて信頼できる専門医療機関をご紹介いたします。

ご自宅でできるセルフケア・生活上の注意点

日常生活で気を付けたいこと

長時間同じ姿勢を避け、こまめに身体を動かすこと、正しい姿勢での立ち座りを意識することが症状の緩和につながります。入浴で身体を温めることも血行改善に役立ちます。

避けたほうがよい動作・NG習慣

急な前かがみでの重量物の持ち上げ、長時間の中腰姿勢、無理な自己流の腰の反らし運動などは症状を悪化させる可能性があるため注意が必要です。

腰痛外来について

腰痛外来では、変形性腰椎症のほか「腰椎椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」など、腰の症状に関わる疾患を幅広く診療しています。慢性的な腰痛でお悩みの方は、まずはご相談ください。

よくある質問(Q&A)

Q1. 変形性腰椎症は治りますか?

骨の変形自体を完全に元に戻すことは難しいですが、多くの場合、薬物療法や生活習慣の見直しによって症状をコントロールし、快適な日常生活を維持することが可能です。

Q2. 運動をした方がよいのでしょうか?

腰に過度な負担をかけない範囲での身体活動は、筋力維持や血行改善の観点から大切です。ただし症状の強い時期の運動には注意が必要ですので、開始のタイミングについてはご相談ください。

Q3. 湿布と飲み薬、どちらが効果的ですか?

症状の程度や部位によって適した方法は異なります。診察の中で症状に合わせた組み合わせをご提案いたします。

受診をご検討の方へ

慢性的な腰の痛みやこわばりが続く場合は、我慢せず一度ご相談ください。問診と画像検査で原因を確認し、症状に合わせた治療方針をご提案いたします。ご不明点あればお電話にてお気軽にお問い合わせください。

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